自分のお墓を作るとき、樹木葬を選ぶ人が増えています。
コストダウンや家族の負担減などいろいろなメリットがあり、デザイン性に富んだ霊園もあることから注目され始めています。
とはいえ、実際に樹木葬で自分を送ってもらうために何をしたらいいのでしょうか?
普通のお墓やお葬式とはどう違うの?種類はどんなものがあるの?など疑問も多いのでは。
そこで、樹木葬の種類や流れを解説するとともに、滋賀県でおすすめの樹木葬墓地7選を紹介します。
お墓選びは大切なことですから、後悔しないためにもぜひ参考にしてくださいね。
樹木葬とは?
樹木葬とは、墓標に一般的な墓石ではなく立木や花壇、生け垣をもちいる埋葬方法です。
一族ではなく個人のお墓として用いられることが一般的です。
永代供養と呼ばれるもので、墓地の運営管理をする人が供養してくれ、多くの場合は十七回忌、あるいは三十三回忌後に墓じまいをして他の人の遺骨と合葬されます。
この手続きも墓地側が行ってくれるので手間がかかりません。
メリットとして
・墓地の使用範囲が狭くコストを低く押さえられる
・墓石のように建築費用がかからない
・自然に寄り添ったお墓になるので、遺族がお参りに来るとき気持ちが和む
などが挙げられます。
自然を利用した葬儀には散骨もありますが、樹木葬の場合はお参りの対象=樹木がはっきり残るという点で異なります。
立木を墓標にする場合は「シンボルツリー」とも呼ばれ、多くの遺族がここに向かって手を合わせてお参りをしています。
木の種類には「常に青々とした様が見事な常緑樹」「再生を連想させる落葉樹」「散り際の潔さが古来から愛される桜」など様々な種類が用いられます。
樹木葬と一般墓の違いは?
お墓を建てるとき、墓地から土地を買うわけではありません。
買うのは「土地を利用する権利」です。
そのため、公営、民営、寺院のどこが運営する墓地でも、石墓を立てるなら施工面積に応じた権利費を負担しなくてはいけません。
樹木葬の場合、故人のご遺骨を骨壷から出して砕き、袋などに移して小さな穴に埋めます。そのため、権利費は石墓に対してかなり低くなります。
ですが、石墓が家族で利用できるものであるのに対し、樹木墓は基本的に亡くなった本人だけしか利用できません。
家族墓を持たず、後々も樹木葬を選ぶならそのたびに権利を買うという手続きが必要になってしまいます。
また、後述しますが一般的な石墓の霊園と違って家族や周辺住民とのトラブルが起こりやすいというデメリットもあることも考えておきましょう。
石墓 | 樹木葬 | |
特徴 |
・墓地から土地の権利を買う ・権利地に石の墓標を建設 ・家族全員が利用できる |
・墓地が設けている樹木葬地の権利を買う ・使用範囲が狭い ・基本的に個人利用 |
メリット |
・業者を探しやすい ・一度作ってしまったら長く利用できる |
・自然に囲まれた和やかなお墓になる ・低コストで埋葬できる |
デメリット | ・建設に数百万円単位の費用がかかる |
・利用できる墓地がかぎられている ・周辺住民とトラブルになることも ・遺骨は細かく砕いて埋葬するので、それが辛いという意見も |
樹木が枯れたらどうなるの?
樹木葬は里山再生事業として始まった側面もあります。
里山は人が手を入れ続けないと荒れ果てて土砂崩れなどを引き起こす危険の高いものだからです。
そのため、霊園を管理している業者によってシンボルツリーも剪定や害虫駆除などの世話をしてもらえます。
ですが、木も生物なので、病気で枯れたり災害で倒れてしまうこともあるでしょう。
多くの樹木葬墓地では、シンボルツリーが枯れたり損壊した場合は伐採、撤去して新しい木を植え直してくれます。
とはいえ、運営主体によって対応は異なるので、墓地を決めるときに確認しておくといいですよ。
滋賀でおすすめの樹木葬7選
それでは、滋賀県内で樹木葬に対応してくれる墓地7選をご紹介したいと思います。
最近建てられた新しいものから、寺院に併設されているものなどがあります。
景色が良い、アクセスが良いなどそれぞれの特徴を見ていきましょう。
琵琶湖・堅田ふれあいパーク
比良山を望む立地にある、圓城寺が管理運営している墓地です。
葬儀や法要に使えるホールの貸し出しも行っています。
ガーデン型で、四季折々の花が栽培されているのが特徴です。椅子やテーブルも置かれているのでお参りの際休むこともできます。
所在地 | 滋賀県大津市今堅田1-16-19 |
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電話番号 | 0775747760 |
最寄り駅 | JR湖西線堅田駅 |
アクセス | JR湖西線「堅田」駅より4分 |
電車・バス | JR湖西線「堅田」駅下車徒歩16分 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 不問 |
霊園施設 | 本堂、駐車場 |
開園時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 無 |
墓地タイプ | 寺院墓地 |
墓地の形態 | ガーデン型・個人墓 |
費用 | 33万円~ |
URL | – |
瓶割山霊苑 「やわらぎ苑」
生前の申し込みが可能で、葬儀から13年後に合祀されます。
シンボルツリーにはツツジやヤマボウシなどが選べて、芝生なども整備されています。
宗派不問のため、どんな人でも利用可能です。
所在地 | 滋賀県近江八幡市長光寺町1322 |
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電話番号 | 0120-949-938 |
最寄り駅 | 近江八幡駅 |
アクセス | 近江八幡駅より10分 |
電車・バス | 武佐駅から徒歩10分 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 不問 |
霊園施設 | 駐車場 |
開園時間 | – |
定休日 | – |
墓地タイプ | 民営墓地 |
墓地の形態 | ガーデン型・個人墓 |
費用 | 50万円~ |
URL | – |
蓮成寺樹木葬墓苑 「やわらぎ苑」
彦根市に新規建設された樹木葬墓地です。
一般墓がなく、樹木葬に特化しているので、樹木が他の墓地よりも多く爽やかな雰囲気なのが特徴です。
ただ、お墓の相場はやや高めになっています。
所在地 | 滋賀県彦根市栄町1-5-11 |
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電話番号 | 0749-22-1056 |
最寄り駅 | 近江鉄道彦根駅 |
アクセス | 近江鉄道彦根駅から8分 |
電車・バス | 近江鉄王彦根駅下車徒歩20分 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 不問 |
霊園施設 | 駐車場、納骨堂 |
開園時間 | – |
定休日 | – |
墓地タイプ | 民営墓地 |
墓地の形態 | 樹木葬専用、個人墓、家族墓 |
費用 | 60万円~ |
URL | – |
善行寺樹木葬墓苑「やわらぎ苑」
2019年設立の新しい墓地で、交通アクセスがいいのが特徴です。
駐車場完備なのでお参りしやすいメリットがあります。
一般のお墓から樹木墓に移りたいというニーズにも対応してくれます。
家族墓でなければ年間管理費はかかりません。
所在地 | 滋賀県米原736 |
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電話番号 | 0120-969-148 |
最寄り駅 | JR東海本線米原駅 |
アクセス | 北陸道米原インターから7分 |
電車・バス | JR東海本線米原駅下車徒歩7分 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 不問 |
霊園施設 | 駐車場 |
開園時間 | – |
定休日 | – |
墓地タイプ | 寺院墓地 |
墓地の形態 | 一般墓、樹木葬(個人、家族) |
費用 | 40万円 |
URL | – |
メモリアルパーク大津 桜公園墓地
眺望の良い土地にある樹木葬併設墓地です。
交通アクセスが整っているので、滋賀県全土のみならず関西一縁からの利用も簡単です。
休憩所もあるのでお参り後にゆっくりすることも可能。
価格帯もリーズナブルになっています。
所在地 | 滋賀県大津市石山千町868-1 |
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電話番号 | 0775-31-0503 |
最寄り駅 | – |
アクセス | 瀬田インターから10分 |
電車・バス | 最寄り駅が遠いため車を推奨 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 不問 |
霊園施設 | 駐車場、休憩所、管理人常駐 |
開園時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | |
墓地タイプ | 民営墓地 |
墓地の形態 | 一般墓、樹木葬(個人) |
費用 | 25万円~ |
URL | https://www.sakurakouenbochi.com/ |
新善光寺
滋賀県で800年の歴史を持つ新善光寺が運営している墓地です。
近年樹木葬の対応も始まりました。
30年間お寺で供養していただいたあとは合祀となります。
利用するには仏教徒であることが求められるので、在家信者さんに向いたお墓といえます。
所在地 | 滋賀県粟東市林256 |
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電話番号 | 077-552-0075 |
最寄り駅 | JR草津選手原駅 |
アクセス | 名神高速粟東インターより10分 |
電車・バス | JR草津線手原駅下車45分 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 仏教徒 |
霊園施設 | 本堂、多目的広場、枯山水庭園、駐車場 |
開園時間 | – |
定休日 | – |
墓地タイプ | 寺院墓地 |
墓地の形態 | 一般墓、樹木葬(個人) |
費用 | 58万円~ |
URL | https://www.shinzenkoji.jp/ |
西安霊苑
琵琶湖を一望できる立地に建った樹木葬墓地です。
価格帯もやや低めで利用しやすいのがいいですね。
一般のお墓と併設されていますが、駐車場が複数箇所設置されているので、お墓まで行くのに困りません。
通路が広く整備されているので、車椅子のお参りにも便利です。
所在地 | 滋賀県大津市木戸1148 |
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電話番号 | 077-592-2620 |
最寄り駅 | JR湖西線志賀駅 |
アクセス | 志賀駅より5分 |
電車・バス | 志賀駅より徒歩15分 |
送迎ハスの有無 | 無 |
宗旨・宗派 | 不問 |
霊園施設 | 駐車場、管理人常駐、販売所(お花、ローソクなど) |
開園時間 | – |
定休日 | – |
墓地タイプ | 民営 |
墓地の形態 | 一般墓、樹木葬(個人) |
費用 | 28万円 |
URL | http://www.seianreien.com/ |
樹木葬にかかる費用は?
樹木葬の全国相場は70万円です。
最もコストがかかる形状だと100万円程度、この方法のみ家族で同じお墓に入れる場合もあります。
その分土地の使用面積が広くなるので平均金額は高くなります。
個人利用の形式だと20〜50万円からになります。
他の方の遺骨とともに葬られるので、目印に小さなシンボルを作りたい場合などには少し高額になります。
もっとも低コストなのが合祀される場合で、数万円〜20万円でお墓を持つことができます。
また、基本的に霊園がすべての管理を請け負ってくれるので、維持費などはかからないか、最初の埋葬料にすべて込みの場合が多いようです。
個別型 | 集合型 | 合祀型 | |
権利・埋葬料 | 100万円 | 20〜50万円 | 数万円〜20万円 |
永代供養料 | 上記込 | 上記込 | 上記込 |
管理費 | 上記込
または掛らない |
上記込
または掛らない |
上記込
または掛らない |
樹木葬の種類は?
樹木葬の形は何種類かありますが、基本は「どんな形で」と「どんな場所に」という違いだと思ってください。
ではそれぞれの形式の違いを解説します。
埋葬方法の違い
埋葬方法には、個別型、集合型、合祀型の3つがあります。
コスト面では合祀型がよく、お参りのやりやすさでは個別型が優れています。
個別型
故人ただ一人のために土地を準備し、遺骨を埋め、木を植える方法です。
コストはかかりますが、お墓の位置がいちばん分かりやすくなる方法です。
墓地によっては、権利地に家族の遺骨も一緒に埋葬することができる場合もあります。
集合型
大きな立木の下の土地を細かく区切り、1区画ずつ遺骨を埋葬する方法です。
小さな墓標がめじるしに建てられる場合もあり、お墓参りするときの目印にすることもできます。
合祀型
不特定多数の方の遺骨と一緒に埋葬してもらう方法です。
もっともコストがかからず、家族以外の友人やお世話になった方の近くで弔ってもらえるメリットがあります。
しかし、故人が何処に葬られたのかを確認するのは困難です。
霊園タイプの違い
樹木葬を行う墓地には大きく分けて、里山型・公園型・ガーデン型の3タイプがあります。
それぞれに利点と注意すべき点があるので、詳しく見ていきましょう。
里山型の樹木葬
里山一帯を利用して行う樹木葬の形態です。
環境整備、景観保全にもひと役かいます。
空気がよい、静かで落ち着くというメリットがありますが、人里離れた奥地にある場合、お墓にいくまでが困難なのがデメリットです。
公園型の樹木葬
都市部に整備された樹木墓に埋葬する形態です。
一般的な石墓の霊園に併設されているケースが多いです。
文字通り道が舗装されて公園のような環境になっています。
アクセスしやすく、お参りが簡単な特徴があります。
ガーデン型の樹木葬
イングリッシュガーデンの要素を取り入れ、素焼きレンガを配置したり生け垣を組んだりなどデザイン性にこだわった形態のお墓です。
石墓の暗い、冷たいイメージを払拭するものとして人気が高まっています。
楽しい雰囲気で弔ってあげたい、弔われたい場合に向いています。
樹木葬を選ぶ際のポイントは?
では、樹木葬で見送りたい、見送ってほしいという希望を持った場合、実際にどんなタイプの墓地を選ぶのが最適なのでしょうか?
選び方のポイントを3つ解説します。
立地によるアクセスのしやすさ
公園型、ガーデン型の場合は歩道や車道が整備されているので命日などのお参りが楽なのがメリットです。
しかし、住宅地が近いとき、建設自体を反対されてしまうこともあります。
より自然に近い環境や、街の喧騒から離れた場所が好みの場合は里山型のほうが向いています。
ただ、山道で整備が進んでいない場合はお参りが大変になってしまうかもしれません。
植えられる樹木の種類
常緑樹ならどの時期でも見映えがいいですが、命日が冬の故人をお参りするとき、シンボルツリーが桜では物寂しい気持ちになってしまうかもしれません。
埋葬されるご本人の好みも大切ですが、御別れがいつになるのかは決められないもの。
自然のものとしてお墓を作ることを意識し、納得できる種類の立木を探すことも重要です。
業者によるアフターケア
永代供養である樹木葬は、基本的にお墓の掃除や草むしりなどを墓地を管理する団体が担当してくれます。
石墓の場合、冬場の水掃除が大変だったり枯れたお花の撤去が面倒なこともありますが、樹木葬はその心配がありません。
ただ、管理業者次第であまり丁寧にケアしてくれないこともあるかもしれないので、注意が必要です。
シンボルツリーが元気に成長してくれるよう、造園のスキルがあるかどうかも重要な基準といえます。
樹木葬で後悔しない為に!考えられるトラブルは?
樹木葬は新しい埋葬方法なので、家族に理解されない場合もあります。
「自分は石墓を持たずに、自然に埋葬してもらいたい」と思って独自に権利を買ってしまったあと、家族から大反対されてしまうというケースもよくあるのです。
特に、高齢のご両親が健在の場合は「墓は代々造って護るもの」と言われ、反対されてしまうようです。
また、都市部の住宅地近くに埋葬場所を選ぶと、周辺住民の方から苦情を言われることもあるかもしれません。
遺体が埋めてある、というイメージが風評被害を招きやすいからです。
建設予定地の段階で契約し、そのあと反対を起こされて計画倒れになるということもあり得ます。
この場合余計な出費を招きかねません。
里山形の墓地を買うと、お参りが登山のように重労働になってしまうこともあるので、遺族が年をとってからの年次供養が苦痛になることも考えておく必要があります。
こうした手間やトラブルを避けるために、樹木葬の意思を家族と共有できてから墓地の権利を購入することを第一に考えてください。そして、写真を見るだけでなく実際に足を運んで埋葬地の立地や環境を確認することが大切です。
埋葬は「墓埋法」という法律で管理されています。
そのなかには樹木葬を行ってもよい土地の条件も規定されています。
権利を買うときは、法的に樹木葬をしてもよいと許可を得ている土地であるかを確かめましょう。
自宅の敷地内であっても、勝手に散骨や樹木葬をすることは認められていないので要注意ですよ。
樹木葬のメリット・デメリット
樹木葬の最大のメリットは、コストを押さえて故人の埋葬ができるということです。
さらに、運営団体が後々も供養をおこなってくれるので、子どもが居ない、生涯独身の方にも安心です。
ただお骨を一度細かくし、土に埋めてしまったり、合祀して他の方のお骨と一緒に埋葬したりすると、二度と遺骨を取り出すことができません。
樹木葬のメリット
永代供養なので後継者が必要ありません。
いわゆるお一人様の葬儀や、子孫に維持管理の負担をかけたくない場合にメリットが大きいといえます。
石墓を建てる場合の平均金額が200万円なのに対し、数十万円程度で埋葬場所を手配できるのも大きな特徴ですね。
石のお墓はいかにも寒々しく、悲しみを誘う雰囲気がありますが、木々や花の絶えない環境は頻繁にお参りしたい気持ちにさせてくれます。
お亡くなりになった後の繋がりを大切にしたい場合にも適していますよ。
樹木葬のデメリット
故人が買った権利なので、子どもや孫に継承することができません。
固定資産税の節税という側面もありますが、そもそも使用面積の小さな樹木墓には意味がないかもしれません。
また、時間の経過とともに土地の景観が代わり、何処にご家族を埋葬したのか分からなくなってしまうことも。
さらに、土葬に近い方法なので、遺骨を取り出すことができません。
相続の問題などで血縁関係を証明しなくてはいけなくなったときなど、困ってしまう家庭もあるようです。
樹木葬の検討から埋葬までの流れ
まず、墓地の詳細に関する情報を集めます。
例えば…
・民営か、公営か、寺院系か
・ガーデン系か里山系か
・樹木の種類は選べるのか
・管理はしっかりしているのか
・法的に認められた場所なのか
・立地やお参りする季節の環境周辺環境はどうか
などですね。
何ヵ所か候補が選べたら、墓地の見学をします。
ありがちなトラブルに、「写真はきれいだったのに実物は全然違っていた」ということがあります。
計画をしっかり立てて、必ず自分の目と足で確かめましょう。
いよいよ墓地が決まったら、埋葬地権利の購入、埋葬料を支払います。
支払い方法やタイミングは、購入先の墓地によっても異なります。
その後しかるべき祭祀を経て、故人となった方の遺骨を埋葬します。
その後は、ご遺族が適宜お参りをしてください。
樹木葬を選ぶ際の注意点
ガーデン型、公園型を選び、個別型の埋葬を行ったとしても、自分で好きに新しい花や木々を植えることはできません。
故人や家族がガーデニングを趣味にしていたから、お墓も自分で手入れして素敵な庭にしたい、という希望は通りません。
一般的なお墓のように、折々のお供えをすることもできない場合が多いです。
また、普通のお墓参りのように線香をあげることも禁止されています。
好きだった花を活けてあげたい、好きだったお酒やタバコを供えてあげたい場合は、石墓を設けるほうが適しています。
まとめ
樹木葬の最大のメリットは、管理の手間が掛らずローコストでお墓を持てるということにあります。
環境もよく、雰囲気が明るいなど一般的な石のお墓と違う点がいろいろありました。
しかし、事前にしっかり情報を集めて家族ともよく相談しないと、後々のトラブルを招きかねません。
自分のためのお墓とはいえ、残される家族にとっても重要な問題です。
樹木葬を検討したい場合は、家族全体の課題として取り組んでください。